人間の種類に即したダイエット・2(野口整体の体癖論より)

前回のダイエットの話の続きです。

前回の記事をまだお読みでない方は、「人間の種類に即したダイエット・1」からお読みくださいね。

 

さて、前回ご説明しましたように、人間には種類があります。

ごく常識的な範囲で食事をし、常識的な範囲で動いていても、太ってしまう人と痩せてしまう人はいます。

それは人間の種類が違うからです。

 

これからするお話は、まず前提として、不摂生な食生活をしていない、常識的な範囲の食生活を送っている人の話だということを押さえてくださいね。

どのような体癖であれ、大量の高カロリー食品ばかり食べたり過度の飲酒をしていては、太るのは無理もありませんが、

そんなに不摂生はしていないのに、なぜ太ってしまうんだろうと嘆いている方への参考にして頂ければ幸いです。

 常識的な範囲で食生活を送っていても、確実に太りやすいと言えるのは10種です。

10種の人は、若い頃は痩せていても、出産したり年齢を重ねていくうちにどんどん太っていきます。

これは、10種の人が年齢を重ねるにつれてだんだんと骨盤が開いていくため、太ってしまうのです。

 

白人は若い頃痩せていても、年を取るにつれてどんどん太っていく人が多いですが、これは白人に10種の人が多いからです。

日本人は白人に比べると細身の人が多いですが、これは日本人は9種の割合が多く、10種の人の割合が比較的少ないからです。

9種は10種の反対で、骨盤が閉まる傾向にあり、大らかな10種に比べると神経質で職人気質な人や、オタク、研究者などに多い体癖なのです。

ですから、個々人ではなくざっくりと国民性ということで考えた時、大らかでおおざっぱなアメリカ人(10種傾向)と、職人気質でオタク傾向のある日本人(9種傾向)という傾向は確実にあると思います。

ちなみに黒人が足が速かったりスポーツが得意な人が多い傾向があるのは、黒人には5種が多いからです。

ただ、近年は日本人も10種の人が増えているそうで、昔に比べると、太りやすい人が増えてきているようです。

体癖は持って生まれたものなので、日本人の食生活が変わったからといって変化すようなものではないのですが、なぜ日本人に10種が増えてきたのか、考えてみると不思議ですね。

(上記はあくまでも整体的な視点から見た傾向です。差別や偏見の意図はありませんので、ご理解頂ければ幸いです)

 

話が国民性などに広がりすぎましたが、話を戻しますと、3種の人は食べるのが好きで丸っこい体型なので、食欲のままに食べていたら太りやすくなるかもしれませんし、

8種の人は浮腫みやすく洋ナシ体型なので、腰まわりや下半身が太くなる傾向はあります。

けれど、痩せていても丸っこい人や洋ナシ型の人はいますから、10種でなければ、いずれも太りやすいとまではいきません。

 

さて、この体癖ですが、通常、一人につき2つか3つ程度の体癖を複合的にもっている人が多いのです。

ですから、純粋な10種の人だけでなく、3種+10種とか、8種+10種などというふうに、メインはほかの体癖だけど10種も持っているということがある場合も、

年齢を重ねるごとに骨盤は開く傾向にあり、太りやすくなります。

 

ですから、若い頃痩せていた人が、食事の量も運動量も変わっていないのに、産後、あるいは年齢を重ねるごとに、どんどん太ってしまい、何をしても痩せないという場合、

それはご本人の自己管理のせいではなく、10種体癖を持っていると考えるほうが自然です。

 

そして、前回も書きましたように、10種の人は太ってきても動くのが億劫にならず、体調が良くなります。

このような場合、10種らしさを発揮しているわけですので、太っている状態が不健康というわけでも、痩せれば健康になるというわけでもないのです。

それどころか、ダイエットをして調子を崩してしまった10種の人が、太ってきたら調子が良くなるということさえあるのです。

 

BMIという肥満度判定基準がありますね。

[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]

を計算して、産出した数字によって、痩せすぎ・標準・肥満などと判定するものです。

この考え方によると、標準体型の時に一番病気になる確率が低いのだそうです。

 

けれど、考えてみてください。

この病気になる確率というものは、あらゆる体癖の人をひとまとめにして調査しています。

その中では、当然調査対象全体から見れば、10種の人は少数派です。

調査対象にはあらゆる体癖の人が含まれていますから、10種以外の人が太っている場合、それは不摂生が原因である可能性が高いでしょう。

 

そういう人は、当然病気になりやすいでしょう。

また、若い頃に痩せていて年齢と共に太っていく10種の人が、太っている時に病気になりやすいのは、若い頃より老化しているのですから当たり前です。

 

ですから、この調査では、太っている人のほうが病気になりやすいという結果が出るに決まっているのです。

だからといって、10種の太っている人が痩せなければ健康になれないというのは、論理として無理があると私は思います。

 

長くなってしまったので、さらに次回に続きますね♪