側弯症による肋骨の歪み・バストの左右差・骨盤の歪み・足の歪み等、全身の歪みの調整
今日はお客様の施術例のご紹介です。
川崎市からお越しの40代の会社員K様は、当初、「内臓下垂とバストの左右差を治したい」とおっしゃっていました。
それは当ブログの「肋骨の歪みと、胸のしこりや胃下垂との関係」という記事をご覧になって、ご自分のお身体の状態に当てはまると思ったからだそうです。
しかし詳しくお話をうかがうと、K様のお身体は内臓下垂やバストよりも根本的に根深い問題を抱えていました。
まず、軽い側弯症があるとのことで(治療を要するほどではない)、確かにわずかですが、背骨が曲がっています。
さらに詳しく拝見すると、
・背中が痛い。
・左肩の巻き込みがあって回すと肩が鳴る。
・肋骨に歪みがあって右の肋骨がつぶれ、左のバストのほうが大きい。
・肋骨の歪みのために深呼吸した時に左右の肺に入る空気の量が違う感じ。
・内臓下垂による下腹部の膨らみと張り。
・左右の肩甲骨の高さが違う。
・腰骨(上前腸骨棘)の左右の高さが違い、骨盤が歪んでいる。
・左の足首の可動性が悪く、何年も前から足首を回すとゴキゴキと鳴る。
・中学生の頃から首を回すと痛みが生じる。
など、様々な問題やお悩みがありました。
これらの症状は、実はすべて側弯症と関連する症状です。
当ブログで何度もご説明している通り、側弯症は、背骨が曲がっているのではなく、ねじれている状態です。
背骨がねじれることによって、背骨の前後のS字カーブが左右に現れてしまうので、見かけ上、背骨が曲がっているように「見える」のです。
さらに言うと、ねじれているのは背骨だけではありません。
側弯が起こる時は、全身がある一定の方向に、まるで全身を雑巾絞りするようにねじれています。
ですから、背骨だけでなく、全身のあらゆる箇所にねじれを生じ、
首・肩・腕・肋骨・肩甲骨・骨盤・股関節・脚・足首など、あらゆる箇所に左右差や違和感が生じてしまうのです。
このような方の調整は一度で全てを改善するのは困難です。
また、歪みの蓄積していった年月が長いため、足首を調整すると次回は太ももに違和感が出て、太ももを調整すると次回は股関節に違和感…という感じで、
これまでに症状のなかった部位にも、身体が整っていく過程で、イタチごっこに新たに歪みや違和感が生じてくるのです。
こうした問題は、身体の末端から順次、身体の中心に向かって整っていきます。
K様はそうしたご自身の状況を正しく理解してくださり、2週間おきに3か月間マメに通ってくださいました。
その結果、お身体は施術を受けるたびに見違えるほど整い、
初診から4か月目の現在では、自覚できる不調や違和感がほぼなくなったため、1カ月おき程度のメンテナンスで十分となりました。
以下は順次整ってきたK様の歪みのお写真です。
こちらは骨盤の歪みのビフォーアフターです。
腰骨(上前腸骨棘)のグリグリした出っ張りにご自分の指をひっかけて頂いて写真を撮影しました。
施術前には腰骨の左右の高さの違いが顕著で、かなり骨盤が歪んでいたことが分かりますが、
施術によって骨盤の歪みが整っていることがお分かりになると思います。
この骨盤の調整は、日々の生活習慣や姿勢によってすぐに元に戻ってしまうので、
ご自宅でご自分で調整する方法もお教えして、左右差が気になった時に調整して頂くようにしました。
その結果、3か月後にはほとんど骨盤が歪むことはなくなり、歪みのない安定した骨盤を維持できるようになっています。
こちらは足首の歪みのビフォーアフターです。
施術前には右足の甲は外側を向いているのに、左足の甲がこちらを向いているのがお分かりになるでしょうか。
これは左足の足首がねじれて内股になっていることを示しており、たいていの場合、骨盤の左側が下がっていたことと対応して起こります。
施術後は初診から左右の甲とも外側を向き、安定して立ったり歩いたりできるようになり、
2回目の施術以降は、足首がゴキゴキ鳴ることもなくなりました。
こちらは背中の歪みのビフォーアフターです。
施術前には、全体的に身体の軸が左に傾き、やや前傾姿勢になっており、重心がずれていることがお分かりいただけると思います。
さらに、肩や肩甲骨に傾きがあり、右の肩甲骨のほうが低く出っ張っており、左肩が前に巻き込んでいます。
側弯症により軽度の背骨の歪みがあるためにこのような症状が出るのです。
これらの症状も、施術後には、肩・肩甲骨・身体の軸の傾きともに改善していることが分かります。
この写真は施術一回での変化ですが、現在ではさらに歪みが改善し、側弯もほぼ分からない程度になり、
背中を拝見してもほぼ問題が見当たらない程度になっています。
ご来院のきっかけとなった、バストの左右差や内臓下垂についても随分改善してきて、ご本人は「もう気にならない」とおっしゃるくらいになりました。
肋骨は柔らかい骨で、これまでに蓄積した歪みも大きい分、まだ完全に改善したとは言えない状況です。
けれど、深呼吸した時に左右の肺に空気が同じくらい入ってくる実感があり、体感としては肋骨の左右差も相当程度解消しているようです。
中学生の頃から気になっていた、首を回した時に生じる痛みも30年ぶりに消失しました。
K様ご自身ではもう十分満足されており、あとはこの状態を維持したいということで、
初診から4か月目に月1程度のメンテナンスに移行しました。
K様がこの3か月を振り返って感想を書いてくださいました。
痛みやお悩みの変化
(耐えられない状態を10、全く問題のない状態を0とした場合)
背中の痛み 整体前8→整体後0
足首の不調 整体前8→整体後0
内臓下垂によるお腹のハリ 整体前8→整体後0
「通院する度に体の不調が改善されて来ているのを感じています。
施術は体にやさしくふれるだけで全く痛みもないため、身体への負担も少ないと思います。
左右の肺に深く空気が入り、呼吸が深くなりました。
ゆがみが調整され、左右の足で安定して立てるようになりました。
(整体師は)とても優しく、質問に対してもいつも的確なアドバイスをして下さいます。」
K様、嬉しい感想をありがとうございました。
また、この3か月間、2週間おきにマメに通ってくださりありがとうございました。
真面目に通ってくださるK様の根気がなければ、私だけの力でここまで改善させることはできませんでした。
当院では、お客様に無理な勧誘はしておりませんが、
ある程度通って頂かなければ治せないほど広範囲の歪みや、重篤な症例があることは事実です。
そのような重い症状の方には、お悩みの症状を治すために
「できるだけ、2週間おきを目安に最低3か月程度は続けてお越しください」
と申し上げることがあります。
できるだけお客様に経済的・時間的なご負担をおかけしたくないのは山々で、私も心苦しいのですが、
これは、当院の不当な金儲けのための無理な勧誘ではなく、最も効率よく短期間に治すために必要なご負担だとご理解頂ければ幸いです。
間隔を空けすぎて、たまに思い出したようにお越しになるのでは、効果が持続できずに症状がぶり返してしまい、せっかく効果のあった施術もやり直しとなりますので、かえってお金の無駄になってしまいます。
2週間おきにお越しになることは、経済的にも時間的にもご負担があるとは思いますが、
3か月間2週間おき、つまり、合計たった6回程度のご来院で、
例えばK様の場合は、冒頭に列挙した問題が、手術や薬などで身体に負担をかけることなくほぼ全て改善し、
40年間どこに行っても治らずにずっとお悩みだった身体の問題から解放され、すっかりお元気になられました。
私はかける価値のある金額・時間だと思っています。
お身体が十分に改善した時には「月1程度のメンテナンスへの移行」をご案内しておりますので、漫然といつまでも通わせるということはありません。
当院ではいつも、お客様のより良い健康な人生のために、最小限のご負担で最大限の効果を出せるよう、いつも努力しております。
お悩みの症状がある方は、是非一度、せせらぎにご相談くださいね。
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