整体と自己治癒力1
こんにちは。整体処せせらぎです。
今日はせせらぎの整体の考え方についてお話ししたいと思います。
あちこちに書いていますように、せせらぎでは、症状とは「治す」ものではなく、「治る」ものであると考えることを基本姿勢としています。
私が治して「あげる」のではなく、お客様ご自身が持つお身体の力で自然と治っていくのです。
お客様の持つ生命力を信頼し、お客様ご自身の自己治癒力を呼び起こしてお任せしていれば、お身体は自然と一番整った状態へと変化していきます。
お身体が整った状態の時は、生きていることそのものが「心地良い」と感じられ、深い充足感があります。
したがって、お身体だけでなく、メンタル面の調子も整い、心身が健やかで安定していきます。
考えてみれば、西洋医学だって自己治癒力の力に任せているのです。
お医者さんが手術して悪いところを切り取ったとしても、その傷口を治し、切り取った悪いところ以外の身体で再度全体性を回復させていくのは、やっぱり自己治癒力です。
風邪ひいて、風邪薬を飲んだとして、咳や鼻水を止めたり、熱を下げたりするのは薬の力だとしても、最終的に体内の細菌やウイルスと戦ってやっつけ、のどや鼻の炎症を治すのも、やっぱり自己治癒力です。
(というか、そもそも咳・鼻水・発熱は自己治癒力が発揮された結果なわけで、それを薬で抑えるというのも本当は問題ですね。でも、ここではそこまで詳しくは追及しないでおきます。)
誰かが苦しんでいるとき、その人を救うのは、やっぱりその人本人の持つ自己治癒力です。
誰も、その代わりをやってあげることはできません。
その代わり、自己治癒力を持たない人はいません。
みんなが、毎日自分を癒し、メンテナンスしているんです。
でも、自己治癒力を発揮させる方法を忘れてしまって、自己治癒力が鈍ってしまっている人は、残念ながらいらっしゃいます。
それは、誰もが社会的責任を持ち、自分の体調よりも、周囲の社会活動を優先して生きている現代人には、仕方ないことなんです。
動物なら、そんなことはないですよね。
体調が悪かったら動かない。
食欲がなかったら食べない。
緊張を感じたら身を隠す。
身体の要求、つまり本能に従って生きることで、その時々の自分の身体にとって一番良い状況を常に選択できるのです。
けれど、人間の場合、いい大人がそんな生き方をしていたら、逆に社会で生きていけないですからね。
疲れてていても動く。
食欲がなくても食べる。
緊張していてても人前に出る。
・・・そればかりか、
疲れたら栄養剤を飲む。
食欲がないなら胃薬を飲む。
緊張するなら精神安定剤を飲む。
・・・そうやって、
「休んだほうがいいよ」
「食べないほうがいいよ」
「落ち着ける場所にいたほうがいいよ」
などの、せっかくの身体の声を、薬を使ってまで封じ込めているのです。
身体はもう声を発することができなくなりますよね。
そうやって身体からのサインを封じ込めているうちに、
「身体の声に耳を傾けるのは悪い事・怠け心だ」
と感じるようになってきます。
そして、身体の要求を無視し、自分の体調よりも社会生活を優先してこそ一人前だと思うようになります。
皆さん、多かれ少なかれ、社会的責任を果たそうと、そういうことをやっていますよね。
もちろん私もです。
今日の記事の冒頭で、セルフメンテの後、いつまでも横たわっていたい気持ちにムチ打って、夕食の支度をしたことだって、社会的責任とかいったら大げさですが、やっぱり同じ理屈です。
けれど、身体が発する初期のサインを封じ込めた結果、重い病気になるまで身体のサインに気付かずに、手遅れになることもあるのです。
2に続きます。
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