整体と自己治癒力2
こんばんは。整体処せせらぎです♪
さて、前回の自己治癒力のお話しの続きです。
自己治癒力を発揮させるというのはどういうことなのでしょうか。
それは、簡単に言うと、「心地よいことをする」に尽きるのです。
身体にとって必要なことは「心地よい」し、不要なことは「不快」です。
身体に栄養が必要であれば食事は美味しいし、満腹であればそれ以上食べることは苦痛です。
身体に睡眠が必要であれば眠ることは気持ち良いし、十分睡眠を取ったのにそれ以上ベッドでじっとしていることは苦痛です。
自分の身体に一番必要なことは、本来は自分の身体が一番よく知っています。
お医者さんが言っていたから、健康本に書いてあったからといって、「○○しなければならない」ということは絶対にないのです。
お医者さんの言っていることと自分の身体の要求がたまたま一致することはあるかもしれませんが、それは「しなければならないからする」のではなく、やはり身体の要求があり「心地よいからする」というのが本来です。
こんなふうに言うと、本能のままに行動するなんて、どんどんだらしなくなってしまうんじゃないか、人間が堕落してしまうんじゃないか、と心配する人もいると思います。
でも、そんなことは絶対にありません。
例えば、赤ちゃんは時期が来れば、どんなに転んでも必ず立って歩こうとします。
どんなに間違えても、必ず喋ろうとします。
ずっと寝たままでいれば、周りの大人が抱っこしてくれて食べさせてくれて、泣けば何でもやってくれるのに、赤ちゃんはその楽な状況を、わざわざ自分から手放していくのです。
(もちろん何らかの発育の問題を抱えている場合は別ですが)
それは、人間が本来、学習し、能力を獲得し、成長してくことを「心地よい」と感じるからにほかならないのです。
大人になってもそれは同じはずなのです。
だから、もし本能に従ってだらしなくなってしまう人がいるとすれば、その人にはその時、だらしなくすることが必要だったのです。
では「心地よいこと」を追求して、食べ過ぎて肥満になったり、楽をしすぎて運動不足になったり、スマホやゲームやテレビ三昧になってしまったりするのはなぜでしょうか。
実は、何かをやりすぎてしまう時というのは、身体の要求ではなく、意識(頭)の要求に従っているのです。
もう満腹だけど美味しいからもっと食べたいという状況が、身体ではなく頭が欲しがっている状況だという例を挙げれば、皆さんにもなんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか。
社会生活を送る現代人が、身体の要求を押し殺して、頭の要求に従って生きていることは、前回の記事でお話しました。
残念ながら、身体の要求だけに従って猫のように気ままな生活を送ることは、現代人にはできません。
でも、身体の要求に耳をすませて、「ああ、今身体は○○したいんだな」「身体に必要なのは○○だな」と心の片隅に置いておいてあげてください。
それだけでも、身体の声を無視したり薬で封じ込めたりするよりはよっぽどマシです。
まして、「○○したいと思うなんて怠けてる」などと、自分を責めたりしないでくださいね。
「○○したい」という自然な欲求は、私達が健康に生きるための道しるべなのです。
「整体と自己治癒力3」に続きます(^ ^)
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