側弯症は背骨が曲がっているのではなく、捻じれている(側弯症の手術を受ける前に)
新年度が始まり、今年も、小学生の長男の学校に提出するために、各種調査票にあれこれ記入しなければならない時期がやってきました。
家族構成、緊急連絡先、家から学校までの略地図、かかりつけ医など、あれこれ書かされ、すごく大変というわけではありませんが、まあ、面倒くさいです(笑)
一通り書類を眺めていたら、保健調査票に、今年から背骨の側弯のチェック項目が付け加わっていました。
子供に水泳の飛び込みの時のような深い前かがみ姿勢をさせて、背中の左右の高さが異なっている場合、側弯の可能性があると判断されるのですが、それを各家庭でチェックするようにとのことです。
横浜市が作成している調査票なので、横浜市内の学校では今年から一斉に側弯症の調査が始まったのだと思います。
我が家では私の整体施術の練習のために、子供達を練習台にしているおかげか、幸い側弯は見つかりませんでした。
けれど、側弯が見つかった場合、親御さんとしてはとても心配になると思います。
一時的な側弯症と、真の病気としての側弯症
側弯症には、機能性側弯(一時的なもの)と、構築性側弯症(真の病気としての側弯症) とがあります。
一時的な側弯の原因としては、不良姿勢、脚の長さに差がある、坐骨神経痛による側弯などが挙げられており、これは原因を取り除けば治る側弯症です。
しかし、「真の病気としての側弯症」は原因不明なのだそうです。
何年にもわたり毎日ほぼ24時間コルセットをつけ続けたり、酷い場合には手術をして、背骨をひとつひとつ真っ直ぐに並べ直すという、とても辛い治療が待っているようです。
・・・以上は、現代医学の説明です。
この分類に文句をつけるつもりはありません。
多分、本当に原因の分からない、突発性で進行性で、手術するしかない側弯症もあるのでしょう。
手術が必要だと診断する前に打てる手を全て打っているのか
側弯症の画像で検索してみるとたくさんレントゲン写真が出てきます。
もはや背骨が真横に近いくらいまで曲がっているような重症例もあり、こうなると私の整体では手はつけられないだろうなあと思います。
けれど一方で、この側弯症の画像検索で出てきたレントゲン写真の中には、えっ?これで手術したの?!!とビックリするような症例もかなり出てきます。
具体的に言うと、骨盤がひどく歪んでいるのに、その骨盤を正さないまま手術している症例が多すぎるのです。
例えば骨盤の左右どちらかが下がっているのは、骨盤が傾いたり捻じれたりしているからです。
骨盤が傾いたり捻じれたりすれば、骨盤の後ろの中心にある仙骨も当然傾いたり捻じれたりします。
仙骨は背骨の土台になる根元の骨ですから、仙骨が捻じれれば、仙骨から伸びる背骨も当然捻じれます。
もともと正常な背骨は、前後にS字カーブを描いていますが、
背骨が根元から捻じれてしまえば、そこから伸びる背骨も捻じれ、
背骨が全体的に横を向いてしまい、見かけ上、前後ではなく横向きにS字カーブが現れます。
すると、後ろから見た時に、背骨が左右に蛇行しているように見えるのです。
これが側弯です。
ですから、側弯症の背骨は横に曲がっているのではなく、捻じれているのです。
さらに言えば、背中が捻じれた結果、左右の肩甲骨はどちらかが前に出て、どちらかが後ろに引けてしまいます。
側弯症であるかどうかの簡易チェックとして水泳の飛び込みのような姿勢を取り、肩甲骨の傾きをチェックするのは、側弯症の方は必ず左右の肩甲骨が前後に歪んでいるからですが、
これは、そもそも背骨が捻じれ、背骨の根元の仙骨、そして骨盤が捻じれているからこそ、肩甲骨が傾くのだということを忘れてはなりません。
ですから、何よりもまず、骨盤や肩甲骨の歪みを正すべきなのです。
そしてこれは、西洋医学の分類でいえば、機能性側弯(一時的な側弯)に該当するはずです。
ですから、せめて手術の前に骨盤の歪みを整えて、それでも治らないから、やむを得ず手術に踏み切ったというなら分かるのです。
けれど、手術前・手術後の骨盤の歪みが全く変わっていない症例が多すぎるのです。
骨盤が歪んだまま、背骨だけを手術で真っ直ぐにした方は、その後どうなるのでしょうか。
仙骨は捻じれたままです。
再発したりしないか、骨盤の歪みに由来するほかの症状に苦しんだりされないか、とても心配になってしまいました。
大もとの原因をすべて取り除いて、それでも側弯が治らないのであれば、それは「真の病気としての側弯症」とみなすべきでしょう。
その治療としての手術の存在は必要であると思います。
でも、その前に手を打てるはずのことを、病院では全てやっているのだろうかと疑問に思えてなりません。
横浜市で毎年側弯症のチェックをさせるようになり、今後、これまでよりも側弯症と診断される子は増えることが予想されます。
他の市町村ではすでにそうした家庭チェックや学校での検査を行っているところも多いでしょう。
診断を受けた子の中には、もしかしたら手術をしなくても、整体であっさり治る側弯症も紛れているかもしれません。
「真の病気としての側弯症」が存在する以上、私も「全ての方に手術を回避させてみせます」などと大それたことは言えません。
でも、側弯症の手術を受ける前にせせらぎの整体を一度試してみませんか?
それで手術を回避できれば、それに越したことはないのですから。
当院には、10代~40代の様々な程度の側弯症の方がお越しになり、どなたも一定の効果をあげています。
中には何年もコルセットを装着する生活を続けてきた方や、大学病院のお医者さんから「もう治らない」と太鼓判を押された方もいらっしゃいますが、
そのような方々さえも、初診から大きく歪みが改善しました(詳しくは「お客様の声」をご覧ください)。
せせらぎでは、症状の大もとにある原因にアプローチする施術を行っています。
辛い症状を根本から治したい方は、是非一度せせらぎにご相談くださいね。
0コメント