身体の土台である足と靴の問題

少し前になりますが、横浜市のマンションの基礎を支える杭の長さが足りなかったためにわずかにマンションが傾いて、建て替え問題に発展しているニュースがありました。

わざわざ改めて言うまでもなく、どんなに素晴らしい建物を建てても、その土台となる基礎がしっかりしていなければ、その建物に安心して暮らすことはできません。


土台が整うことなしに、身体全体を整えることは不可能


身体にとっての土台とはどこでしょうか。

私は身体の土台は二つあると考えています。

ひとつは、そしてもうひとつは、座った時に土台となる骨盤です。

現代人は昔の人に比べて座って生活する時間がはるかに長くなっていますので、昔以上に骨盤の重要性が増していると思います。

(骨盤の歪みの問題については、別の記事を参照してくださいね。)


今日はもうひとつの土台である足についてです。

脚(太ももからつま先まで)ではなく、足(足首からつま先まで)です。


この足の部分は、かかとや甲や足指に相当するたくさんの小さな骨から成り立っています。

小さな沢山の骨から成り立っている分、それらの骨は簡単にズレます。

全身の歪みを最終的に受け止めて支え、二足歩行ができるようにするのが足の役割です。

足の長さの左右差や骨盤の傾きや重心などの様々な問題を、足の骨をずらすことでなんとか帳尻を合わせられるようになっているのでしょう。

つまり、足の骨のずれやすさは、身体の歪みに柔軟に対応し、バランスをとるためのものと言えます。


建物の土台のように絶対にずれることがあってはならない強固な土台とは、そこが全く違います。

けれど、やはり土台は土台です。

足が安定して身体を支えられることはやはり大切です。

土台が整うことなしに、身体全体を整えることは不可能です。


私の整体で、腰痛の人であれ、肩こりの人であれ、整顔希望の人であれ、ほとんどの施術で足の調整をほぼ必ず行うのはそのためなのです。



靴が土台を歪め、全身を歪める


ところが、この大切な土台である足は、身体の歪みの影響だけでなく、外的な影響によって、常に歪められています。

その最も大きな外的影響とは、です。


・ヒールの高い靴

・足先の細い靴

・甲に押さえのない靴

・かかとに押さえのない靴

・靴底の減りの著しい靴

・・・全て身体に悪い靴です。数え上げればきりがないですね。


靴の影響で外反母趾になったり浮指やハンマートウになるということはご存知の方も多いと思います。

でも、そうは言っても、靴を履いてしまえば足は見えないし、オシャレには代えられないと、足に悪い靴を履き続けている方も多いと思います。

でもこの靴の影響が、足だけでなく、全身の歪みを招くことまではなかなか知られていません。


靴のために、腰痛や肩こりが起こっているとしたら?

靴のために、骨盤が歪み、婦人系の疾患や不妊症を引き起こしているとしたら?

靴のために、全身が歪み、その影響で、お顔の形や、頭の形まで歪んでしまったとしたら?


どうか、健康のためにも、美容のためにも、少しでも足に優しい靴を選んでくださいね。

お仕事でどうしてもヒールのある靴を履かなければならない方は悩ましいですね。

どうか、少々割高でも、より足の健康を考えて設計されている靴を選ぶようにして、お休みの日はヒールの靴は使わないようにしてくださいね。


せせらぎでは、足に全くお悩みのない方であっても、ほぼすべての施術で足の調整を行っています。

それは根本から身体の歪みを整えるためには、足は避けることのできない場所だからです。

身体のお悩みを根本から解消したい方は、是非一度せせらぎにご相談くださいね。